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zoom RSS 読書感想文 36

<<   作成日時 : 2009/01/07 01:02   >>

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画像「この金融政策が日本経済を救う」(著 高橋 洋一)
変動相場制の下では、公共投資・減税などの財政政策は効かない
理由:赤字国債発行による公共投資→長期金利の上昇→円高→輸出減・輸入増という形で公共投資の効果が海外に流出するから
*ただし金融政策が機能していると財政政策も意味を持つ(財政政策により生じた円高を金融政策で円安にして打ち消す事ができるから)
公定歩合「日銀が銀行にお金を貸し出す時の金利」
*19994年の金利自由化で、民間銀行は他の金融機関からお金を借りられるようになり、公定歩合は金融政策としての影響力を失う
預金準備率「民間銀行は預金の一定割合を日銀に預けなければならない」
預金準備率引き下げ「銀行が日銀に回すお金を減らす事ができ、その分民間経済にお金が回る(金融緩和)」
量的緩和「民間銀行が日銀に持っている当座預金残高の量を調整する事で金融緩和を行う事」
*日銀が民間の銀行が保有する国債・手形をどこまで買うかの目安が、金利ではなく当座預金の残高
*2001年の量的緩和政策では、5兆円だった残高目標を最盛期には30兆円〜35兆円にまで増やした
「政府が通貨を発行し、その発行差益を財源として減税する」というのもデフレ不況では効果的な金融・財政政策
今回(2008年)のデフレ不況は2006年の量的緩和解除・ゼロ金利解除だけでなく、「定率減税の廃止」(2006年・2007年度で半分ずつ段階的に廃止)も原因
*量的緩和解除・ゼロ金利解除、定率減税廃止当時の責任者は、白川現日銀総裁と与謝野現経済財政担当大臣。故に自分達の誤りを認める事になるので政策転換は難しい
購買力平価による為替「二国間で物価上昇に差ができると、低い方の国は「長期的」には通貨高になる」
例:マックのハンバーガー1個 米1ドル・日本100円→米だけ物価が2%上昇→マックのハンバーガー1個 米1.02ドル・日本100円→両者をドルに換算すると1ドル98円で2円円高
原油価格が高騰すると、日本国内のお金は産油国にとられてしまうので、国内所得は減少してしまう(国内需要落ち込む)
物価の目安
1、消費者物価指数(CPI。コアコアCPI「酒を除く食糧とエネルギー価格を除いた価格」が重要な指標)
2、単位労働コスト(ユニット・レイバー・コスト。賃金の指標)
3GDPデフレーター(3つの中で一番重要な指標)
GDP「一定期間に日本国内で製品・サービスがどれだけ生産されたかを集計した物価統計」
GDPデフレーター「消費者や企業の取引を全て含んだより包括的な統計」

円キャリートレード「低金利の円を借り入れて売り、より高い利回りの外国の通貨・株式・債券で運用し利ざやを稼ぐ事」
円キャリトレードの巻き戻し「円高が進行すると為替差損が拡大するリスクが高まるので、円借り取引を解消しようとして円を買い戻す動き」
*故にこの円高は元々の日銀の低金利政策により引き起こされたという主張がある。しかしこの円キャリトレードの巻き戻しの影響は微々たるもので、円高の原因は諸外国に比べて日本の実質金利が相対的に高い為と日本はデフレで他国より物価上昇が低い為。

為替政策「意思決定は財務省。介入の実行は日銀」
金融政策などのマクロ経済政策をきちんと行えば為替介入は必要ないし、為替介入の効果も限定的で、日本以外の先進国は外為資金をそれほどもっていない。
1993年3月までは、政府が政府短期証券(FB)を発行し、日銀が全額を引き受けて円資金を調達しドルを買った(市中現金と日銀当座預金増)
しかし2000年4月FBは完全入札となり、日銀が買いオペしなければ、市中でFBは消化され円は供給されなくなる
不胎化と非不胎化介入
「為替介入の際円高是正の為、金融当局は外貨購入の対価として円を供給するが、「その円を放置して貨幣供給の拡大を容認する」のが非不胎化介入で、「それを放置せずに売りオペで相殺する」のが不胎化介入

埋蔵金「特別会計(各省庁が特別な事業を行う為に設けた特別な会計)における超過積立金」
*外国為替資金特別会計に超過積立金が20兆円ある(2008年度末)

2009年のデフレ不況危機に対応する手段
金融機関対策
1、リクィディティ(流動性)の供給を中央銀行が行う(この場合資金供給が終わった後で資金を引き揚げる)
2、財務省が資本不足の金融機関に公的資本注入を行う(金融機関のソルベージ(支払能力)を改善する
実体経済対策
3、金融緩和(出した資金は回収しない)

日銀・政府は負債が981兆円と大きいことを主張しているが、資産も690兆円と大きい。資産の中でも金融資産が多く、その金融資産の大半は政府機関・特殊法人・独立行政法人への公的資金の提供

現在の日銀の政策
「日銀が超過準備(金融機関が日銀に預けなければならない最低金額を超えて預けている準備預金)に金利をつける」という政策
効果:金利がつくので日銀当座預金は増えるが、世の中にお金が出回らなくなる
   その金利が下限金利となり、ゼロ金利政策ができない

全般的に
著者はたまたま大蔵官僚だった頃にバーナンキやクルーグマンのいたプリンストン大学で学ぶ機会があったのでリフレ政策を推進するようになったが、このようなケースはまれなのだろうかと思う。今の官僚達も海外で勉強する機会はきっとあるのだろうから、著者のような人がどんどん多くなって金融財政政策の主流派になっていってもらいたいと本を読んで思った。

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