ママデューク

アクセスカウンタ

zoom RSS 読書感想文 47

<<   作成日時 : 2011/01/07 21:19   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像
「マネーボール」(著:マイケル・ルイス)
高校生投手は肩が完成していないので従来のスカウトは球の速さしか重視しない。投手で重要なのは力任せの剛速球より打者を欺くテクニックなのに。と書かれていた。
高卒投手がメジャー昇格できる可能性は、大卒投手の半分以下・大卒野手の4分1以下であり、確率が悪く、高騰する契約金をかけて獲得するのはリスクが大きすぎる。
ドラフト指名で獲得した選手は、マイナーで7年・メジャーで6年間指名した球団が確保できる。選手は3年間不服申立できず、続く3年間は賃金調停できるようになる。ドラフトで隠れた逸材をみつけ一定期間安くこき使い、その後他球団に高く売り、お金やドラフトの指名権をもらって又才能ある新人を発掘して安くこき使う事が貧乏球団が金をかけずに良い成績を残す為には重要。
指名する選手は野球の技術だけでなく、性格・家庭環境・学業への取り組みなど色々な要素を加味する事が必要。
従来のスカウトは球が速いとか体格がいいとか見た目で判断する。ビリー・ビーンは残してきた結果の数値・データで判断する。
いい打者がパワーをつけるのは難しくないが、パワーヒッターが打率を上げるのは難しい(パワーは練習でつけられる)。
従来は足の速さ・身体能力の高さを過大評価。ビリー・ビーンはストライクゾーンをコントロールできる能力が将来成功する要素と解し、四球の数をその目安にしている。
選球眼は生まれつきの能力で、プロ入り後に選球眼を矯正するのは難しい。
打撃能力を評価する際は、出塁率と1打席あたりの投球数が圧倒的に重要とビリー・ビーンは考える。
多数の選手データから一般論を導かなければならない。
従来スカウト同士の情報交換とスカウトが1回プレーを観た経験で選手を判断。ビリー・ビーンは残した結果で選手を判断。大学は高校より試合数もはるかに多く、対戦相手も充実しているので、データに出た結果は真の実力が正確に反映されやすい。
選手がどう見えるか・どうなりそうかというスカウトの主観的評価より現実にどんな成績を残しているかという客観的な数字・データの方をビリー・ビーンは重視する。
得点力を評価する場合、チームの平均打率より出塁率・長打率で評価すべき。
バント・盗塁・ヒットエンドラン等のサインプレーは的外れか自滅行為。(現在のメジャーリーグではツィンズ・レイズなどバントや走塁を重視したスモールベースボールをするチームが結構強くなっているけれど・・・)。
アウトにならない事が何より重要。出塁率はアウトにならない確率なのでもっとも重視すべき。
ビリービーンのアスレチックスの上司だったアルダーソンの考え
守備は試合の5%しか影響を与えず、残りは投手力と打撃力に左右される。投手は妥当な評価を受けているが、打者の評価は妥当でない。
打者は全員一番バッターのつもりで出塁を最大の目標にすべき。
ホームランを打てるパワーを身につけ、相手投手が慎重になって四球が増える(球数も多くなる)のを狙う。
プロは一定の水準を越えているので、打撃で教えられるのは精神面だけ(精神を鍛える事も重要)。
ビリー・ビーンが読んだ、野球のデータ分析本を書いた人ビル・ジェイムズ
野球の試合や選手をきちんと評価するには肉眼だけでは無理がある(3割(一流)と2割7分5厘(平均)の差は2週間にヒット1本の差しかない)。
統計分析の正確さはサンプル規模に比例し、サンプルが多いほど具体的で正確な結論を導き出せる。
攻撃力は修正できるが、正しく査定する基準が存在しない守備は無理。投手力の評価は修正する必要が無い。
データ自体ではなく、データをいかに解釈するかが重要。
防御のうち、どこまでが投手力でどこまでが守備力の責任なのか線引きできず、守備力のデータ化ができない。
勝数と得点数には一定の相関関係がある。2002年シーズン前、勝数95(プレーオフ進出に必要な勝数)・得失点差は135必要と予想。得点は800点〜820点、失点は650点〜670点と予想。勝利数も93〜97と予想。
*実際は得点800点、失点654だった。プレーオフにも進出した。
好成績のクローザーは値段が高いので、買うより育てる方が効率がいい。
クローザーは自軍がリードしている9回ランナー無しの場面での登板が多いが、投手の真価が問われる場面ではなく、クローザーの実績は過大評価されすぎ。アスレチックスはクローザーを育て実績を積んだクローザーを他球団に高く売り、又安くて若い選手を手に入れる。
OPS「出塁率と長打率を足したもの」。得点力を考えるのに一番重要なデータ。出塁率と長打率は3対1の比重で出塁率の方をより重視すべきとビリー・ビーン達は解釈する。
最高の野手と最低の野手の差は、最高の打者と最低の打者の差に比べ試合結果に影響を与えない(守備より攻撃が重要)。
投球の初球より3球目が1−2になるか2−1になるかの方が重要。
スコット・ハッテバーグ。出塁率が高く、1打席あたりの球数が多い。ツーストライクから安打を放ち三振が少ない。早いカウントで打たずじっくり待ち、ツーストライクから振っても空振りしない。
チャド・ブラッドフォード。下手投げの変則ピッチャー。ストレートも130キロ台しかでない。被本塁打が少ない。コントロールがいい。ゴロが多く2塁打・3塁打になりにくい。
初夏になると成績不振の球団がコスト削減の為選手を売りに出し、供給がだぶつくので、アスレチックスはトレードでいい選手を安く買える。
ボロス・マクラッケン(ビリー・ビーンが取り入れた投手評価方法を考えた人)の考え。
ホームラン以外のフェア打球はヒットになろうとなるまいと投手には無関係。
ピッチャーはホームランを防ぐ・四球を防ぐ・三振にとって打球をグラウンドへ飛ばないようにする事しかできない(ビリー・ビーン達はこれに長打を防ぐという項目も入れる)。
被本塁打・与四球・奪三振を重視し、選手の外見や投球フォームなど主観的要素に惑わされずに、能力を査定する。

全体的に
野球の要素で何が重要かを再考し、効率を改善して、安い経費で良い成績を残したアスレチックスの話はとても面白かった。
ボクはバッターならパワーバッターの豪快なホームラン、ピッチャーなら剛速球が好きなので、強打者やいいピッチャーをどんどん放出し小粒な選手ばかりでもナゼか強かったアスレチックスは嫌いだったけれど、この本を読んで印象が変わった(まぁ今でも試合を観るならパワーバッターと剛速球投手の「力の対決」がいいけれど)。
見た目や今までの経験など個人の主観的な評価は偏りや限界があり、客観的なデータや数字を活用する事はかなり重要だとボクは思った。
データ自体ではなく、データをいかに解釈するかが重要という話も面白かった。特にバッターなら出塁率と長打率が得点力において重要・ピッチャーならピッチャーが責任を持てる奪三振・与四球・被本塁打・被長打の数字が投手の能力を評価する上で重要というデータの見方・解釈は重要なのではないかとボクも思った。話によると現在は守備を細かくデータ化して守備の評価を再考しているみたいだけれど、守備は球場や守る位置や風など色々な要素が絡んでくると思うので、データ化も難しいし、データをどのように解釈するかも難しいのではないかと思った。
現在は他の球団も選手の評価基準をアスレチックスのようにしてきているので、アスレチックスの優位もなくなってきているのではないかと思った。
現在はレンジャーズ・レイズ・エンゼルス・ツインズなどスモールベースボール(走塁やバントを重視)を取り入れているチームが強いが、マネーボールでは重視されていない走塁は、アウトになる事もあるが得点を増やす可能性もあり、結構得点力において重要な役割を果たしているのではないかとボクは思った(守備の前に走塁の評価の再考を誰かやってくれないかと思った)。
「完全に正しい」とは限らないが、データを活用する事は、個人の偏見や思い込みを排除し、物事を評価する上でとても有効で重要な事だとこの本を読んで思った。

「野球ぅ〜するなら。こういう具合にしやしゃんせ♪」心にそう願う球穢れなく道険しな長七郎であった。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
読書感想文 47 ママデューク/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる