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zoom RSS 丹下左膳餘話 百萬兩の壺

<<   作成日時 : 2014/02/09 10:15   >>

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「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」(監督:山中貞雄 92分)
話の内容は、百万両の壺をめぐる騒動。
大木のあおり(仰角)のショットが良かった。
道場主と奥さんが、百万両の壺を「汚い」とか「三文の値打ちもない」とか言ってぞんざいに扱うのが基本的な演出だった。
道場主が百万両の壺の秘密を聞き出す為に、道場のゴツイ門弟達を呼び出して「痛めつけろ」と命令するのがコミカルだった。
矢場の的が垂れ下がって、的に当たると、上からデカイ人形みたいなのが落ちてきてぶら下がるというシーンが良かった(最後もそのショットで終わる)。
大河内傳次郎のダミ声が良かった。
左膳が「お前の歌聴くと頭痛くなって酒がまづくなる」と言うと、矢場の女主人が「酒代が安くなって助かる」と言って歌いだすのが良かった。
女主人の三味線弾きながらの歌が粋だった。
矢場での客同士のケンカを、左膳が抜刀して、ケンカをおさめるシーンが良かった。
口では「やらない」と強く否定しているのに、場面が変わるとそれをやっているという演出がコミカルだった(左膳が夜道に客を送っていったり、女主人が子供に竹馬買ってやったり、子供がいじめっこ達からいじめられてるのを助けたり)。
奥さんをカワイイとおだてておいて、内心は外で女遊びしたくてウズウズしている道場主がコミカルだった。
道場主の弓が下手なのを、小さい的を狙って大きい的に当てたり、店員に当てたり、外れた矢が的の周りに沢山突き刺さったりという三段落ちで示した演出が、基本的でコミカルだった。
女主人が「あんな汚い子供にご飯なんか食べさせるか」と悪態ついていたのに、次の場面では矢場で子供がご飯を食べているショットに変わるのがコミカルだった。
女主人が「子供は嫌いだから追い出せ」と悪態をついていたのに、次の場面では、矢場で子供がお客の道場主にお茶を出すほど矢場になじみ、女店員が「女将が子供を可愛がってる」と道場主に言っていたのが良かった。
景品の大小のだるまが並んで置いてあるショットがボク的には良かった。
左膳・子供・道場主・女店員の4人での、オシャベリしながらの金魚釣りが楽しそうだった。
道場主がクズ屋の家から色んな物を外に投げ出して、色んな物が外に散乱しているシーンが良かった(その後クズ屋がせっかく片付けたのに、別の壺を探す侍達が又ひっちゃかめっちゃかにして去っていくのが、基本的でコミカルだった)。
道場主が蹴った小さなだるまが転がって、おきあがりこぼしのように起き上がるシーンがボク的には良かった。
左膳は子供を仇討ちの為に「道場」に通わすと主張し、女主人は学問の為に「寺子屋」に通わすと主張して言い争うのがコミカルだった(言い争いが高じて三味線が投げつけられて壊れるのも良かった)。
子供が小判をめんこの代わりにして遊んでいて、めんこで勝って友達の大判(大金)をとったのを返しに行った時に、通行人に盗まれるというのが、映画全体の話を面白くした。
左膳と女主人が子供の事で言い争っているのを子供が聞いて、書置きを残して家を出て行ってしまう子供が切なかった(時間の経過を示す小道具の餅の使い方も良かった)
出て行った子供を必死で走り回って捜す左膳と女主人が良かった。
左膳が賭場で金儲けしようとして、負けて唸るのがコミカルだった。
賭場の帰りで、子供の父親を殺したヤクザを左膳が一瞬で叩き斬る殺陣が迫力があった(斬られて唸っている相手を見て、子供が「なぜあのおじちゃん唸ってるの?」と聞いたら、左膳が「賭けで負けたんだろう」と切り返すやり取りも無茶苦茶カッコ良かった)。
夜道場を抜け出そうとして、泥棒に間違われて、門弟達にボコボコにされる道場主がコミカルだった。
左膳の道場破りのシーンは、スピードと迫力のある殺陣で面白かった(片手で木刀を握って、相手の懐にジャンプして飛び込んで切って、相手を次々と倒す)。
道場主に左膳がわざと負けてやるのがコミカルだった。
子供が百万両の壺を行列に並んで売ってしまう前に左膳が止めようとした時に、ヤクザ達が左膳に復讐しに来て、アッという間に左膳がそのヤクザ達を倒し(その立ち回りは戦後のGHQの検閲でカットされていてないのがとても残念)、子供が壺を売る寸前で左膳が走ってきて壺を売るのを止めさせるのはハラハラした。
百万両の壺が見つかっても、自由に女遊びが出来るのを優先して、百万両の壺をほったらかしにしておく道場主が粋だった。
最後左膳が手で投げた矢が小さな的に当たり、デカイ人形みたいなのが落ちてくるシーンで終わるラストも良かった
全般的に
全編コミカルで、人情味もあり、少ないが左膳の独特の殺陣も楽しめて、とても面白い。特に口では冷たい事を言うけれど、やる事はとても優しい左膳と女主人がとても良かった。
キャストも大河内傳次郎は殺陣も面白いし声もダミ声で無茶苦茶個性がありとても魅力的だったし、道場主の俳優は全く強くなく人がいいだけというキャラに上手くハマっていたし、女主人の俳優もキップが良くて冷たそうだけど実はとても優しいというキャラを上手く演じていてとても良かった。
最後の左膳とヤクザ達との対決がカットされているのはとても残念だったが、全編コミカルで最初から最後まで楽しい、粋でいなせな時代劇の傑作。

「山中貞雄監督の現存する作品は3本だけらしいけれど、その中でボク的にはこの「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」が分かりやすくて、コミカルで、大河内傳次郎も最高で一番好き」心にそう願う山中貞雄は若い時に戦死してしまって残念な長七郎であった。戦争って、ヤダねったらヤダね。

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ママデューク
2014/12/31 07:31

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