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zoom RSS 読書感想文 29

<<   作成日時 : 2008/10/20 10:04   >>

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画像「みんなの意見は案外正しい」(著 ジェームズ・スロウィッキー)
集団の判断が賢明になる為には、多様性・独立性・分散性が重要。
多様性「集団に新しい視点を加えるだけでなく、集団のメンバーが自分の本当の考えをいいやすくさせる」(皆が同じ意見だと一人だけ別の意見を言う事ができにくくなる)
独立性
賢明な意思決定には二つの意味で独立性は不可欠
1、人々が犯した間違いが相互に関わりあいをもたないようにできる
2、独立した個人は、皆が既に知っている古い情報とは違う新しい情報を手に入れている可能性が高い
賢い模倣(独立性がなくなり皆のマネ(模倣)をする時に、集団としての賢い判断を導き出せるようなマネになる為の前提)
1、初期の段階では選択肢も情報も潤沢に存在している
2、合理的でなくても、皆の意見より自分の意見を優先させようと思う人が少数存在する事
*一人一人の情報は、不完全でたとえ間違っていたとしても、その間違いを言える環境を作るとグループ全体では正しい答えがでやすくなる
分散性「権力が一ヶ所に集中しているわけでも、未来を見通す力を持った全知全能のプランナーが決定するわけでもなく、一人一人が持つローカルで具体的な知識に基づいて重要な意思決定がなされる事」(その為分散性はシステム全体としての視野を広げ、意見や情報の多様性を生み出す。ただし分散した情報を集約しないと賢い結果にはつながらない)
資本主義の強欲・利己主義というイメージと異なり、現実の資本主義は、信頼性の向上・透明性の確保・利己的な行動の制限という方向に向かっている。その為生産性も向上し、経済成長を続ける事ができる。(誠実になったのは短期的な利益重視から長期的資本蓄積重視に変化した為。さらに法的・制度的な枠組みが誠実さを補完する。おかげで赤の他人とも信頼して売買できる環境になり、経済は益々発展する)
*エンロンはストックオプションなど取締役の短期利益があまりに大きくなり、長期的な利益が色あせてしまったのが失敗の原因。
科学は1人の天才が孤独に研究しているイメージとは違い、共同研究など集合的な営みとして行なわれている(一人で全部の知識を持つのは現代の複雑になった科学では困難。協力した結果一人一人の科学者の生産性が向上し、より良い研究成果を得られる「共同研究を多くする研究者の方が生産性が高いという事実がある」)
協力すれば研究成果はより良いものになるが、テクノロジーの発達で協力者の距離を縮める事でさらによい結果を得る事が出来る
自由でオープンな情報交換制度が必要「データを公開し、再考・反証をする」
少数派の意見があるだけで、グループの判断に微妙なニュアンスが生まれ、意思決定プロセスがより厳密になる。少数意見がたとえダメなものでも、違う意見があるという事実が、多数派の人が自分の考えを真剣に考えるきっかけを作る事になり、集団としてより賢い判断が生まれやすくなる。
洞察力や眼識の高さ故でなく、地位や発言量の多さにより意思決定を決める人がきまると、集団の賢明な判断のチャンスは大幅に減る(過激派の方が自分の信念に凝り固まっているので、発言が多く、意思決定に大きな影響を与える人になりがちなので、集団の判断も極端な方にひっぱられるがちになるので注意する必要がある)
自分がリーダーだと思い込んでいる人は、自分の知識を過大評価し、全く根拠がないのに専門家として自身に満ち溢れた雰囲気を醸し出す。こういう人も集団の判断に大きな影響を与える人になりがちだけれど、集団の賢い判断はでにくくなる

全般的に
皆が集まると愚かな群集になってしまうというようなイメージがあったが、多様性・独立性などが確保されていれば意外と賢明な判断をだせるという話はオモシロかった
またエリートだけの集まりとか、一人の頭のいい人が統率する集団より、色々なレベルの人達がいる普通の集団の方が、うまくやれば賢い判断を下せるというのもオモシロかった。
大勢で協力する場合には、自分と同じ意見の人ばかり集めず色々な意見を持った人を仲間に入れたり、色々な意見を自由に言える環境を作ったりしていく事が重要だと思った。ボクはどうしても自分の意見と同じ人を集めようとか有能な人だけで物事を進めようとか考えがちなのでかなり反省させられた。どんなクダラナイ意見でも存在意義はあるという事も、ボクにはナカナカ受け入れがたいけれども、心にとめておこうと思った。ナカナカ面白い本。

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