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<<   作成日時 : 2017/03/12 14:56   >>

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「0ベース思考」(著:スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー)
1、知ったかぶりせず「知らない」と言おう
知らないものは実験して結果を確かめたり、調べたりする。知ったかぶりするのは、当たれば得になりはずれてもお咎めなしなのと道徳的感情が優先し良い悪いを線引きし、思い入れで判断確信するから。良いと思い入れたら調べようとしないから。この得になるインセンティブと道徳感情による思い入れが知ったかぶりの原因。知らない事は知らないと言おう。一度知らないと言えば、その後知ったかぶりをしても「知らないなら知らないというから知っているのだろう」と皆が認めてくれるという話のオチもオモロカッタ。
フィードバック「ある行動の結果を参考に次の行動を修正するプロセスを経ないと学ぶ事が出来ない」が大切という話も良かった。
2、問題の設定を変える
ホットドック早食い競争で「いかに多く食べるか?」ではなく、「いかに食べやすくするか?」と考え、パンとソーセージを別に食べたり、パンを水に浸して食べたり、食べやすくする工夫をする事で記録を倍くらいぬりかえた。
物理的な制限は超えられない事もあるけれど、目標に制限(バリア)を設けず、高い目標を目指すと、途中であきらめても高い結果が得られる(例:腕立て10回目標では7〜8くらいだが、20回目標なら途中であきらめても10回は超えやすい)。
3、根本原因を考える(ルーツを考える)
ドイツの自分の町と隣町の労働者の稼ぎが違うのは、教育水準が高い・良い結婚をしてる・大都市で高収入の仕事があるからではなく、プロテスタントとカトリックの区分で、プロテスタントの方が勤勉でより多くの時間働いているから。
アメリカやカリブ海の黒人の寿命が白人より7年短いのは、奴隷として連れてこられた黒人の祖先が塩分感受性が強く(船でアメリカなどに渡る時脱水で死なない為に塩分と水を吸収しやすい人が奴隷として運ばれたから)、高血圧心臓病になりやすい人だったから(その要素は遺伝しやすかった)。寿命を延ばすには値段も安い塩分を排出する利尿剤を飲めばいいという簡単な解決策が出ていたのも良かった。
胃がん・胃潰瘍は、ストレスや辛い食べ物ではなく、ピロリ菌が原因。だからピロリ菌を殺す安い抗生物質を投与すればいい。
肥満や精神疾患も含め全ての病気の原因は、体内の何千兆もある細菌のバランスが崩れる事が原因ではないか?という理論がある。今の体内の細菌バランス改善の方法は、ウンコを浣腸して体内に戻すという解決策だというのも面白かった。
この根本原因を考えるの色々な例は皆「意外性」があり、印象強いものが多く面白かった。
4、子供のように考える
1、分かり切った事でも臆せず言ってみる。単純に考える
2、小さく考える
小さい方が未開拓分野が多く、とっかかりやすいし、解決も簡単で、メリットは小さいけれど確実に問題を解決しやすい(例:教育改革で、生徒の数減らす、カリキュラム改善より、生徒が学びやすいように目の悪い生徒に眼鏡をプレゼントして成績を改善した)
3、学びながら楽しむ
楽しんでいればずっと続けられる事が出来て成功しやすくなる(例:貯金すると宝くじが当たる銀行預金でアメリカ国民の低い貯蓄率を改善)
5、人はインセンティブ(動機・駆り立てる要因)に反応する
金銭的インセンティブの例
野菜や果物など体にいい食べ物よりスナック菓子・ジュース・ジャンクフードなど体に悪い食べ物の方が値段がはるかに安いので、アメリカ人はデブが多いし、昔と比べても体重が10キロも平均で増えている
中国では交通事故で医療費より死亡補償金の方が安いので、一回ひいたのをわざわざもう一度ひき殺すという事件が起きた
省エネで「節約」「皆やってる」「環境保護(道徳)」「社会の為になる」でアンケートしたら道徳や社会的インセンティブが高かったが、実際には「皆やってる」群衆インセンティブが強かった。特に道徳的インセンティブでは人は動かない。
慈善事業の寄付も、「人間は利他的」とか「良い事をして満足を得る」だけでなく「社会的圧力を感じて仕方なく寄付する」という理由も大きい。寄付金を多く集める為に「今寄付をすれば二度とお願いしません」と郵便物を送り、その後ろの選択肢に、本当にこれっきり、年に2回くらいと少なくする、最新の活動情報を送る、を載せ、寄付者に選ばせた所、寄付金も増えたし、本当に1回きりを選ぶ人も少なく継続して寄付を続けてくれた。やめた人の郵送料も減り、寄付金も増え、大成功な寄付金募集活動となった。
「金銭的枠組み」「敵対的枠組み」「友好的枠組み」「協調的枠組み(チームプレー)」「権威主義的枠組み」。和気あいあいのホームパーティーで100ドル払うなど枠組みをごっちゃにすると失敗するが、ある枠組みから別の枠組みへ移行する事で成功する例もある(オンライン靴屋が、商売と言う「金銭的枠組み」から顧客重視徹底の「友好的な枠組み」あるいは「協調的枠組み」への移行で、商売としても大成功した)
インセンティブ失敗の例
交通渋滞による大気汚染悪化を改善する為に、ナンバーで乗り入れ規制したら、廃棄と燃費の悪い値段の安いセカンドカーを買い、渋滞も緩和せず大気汚染も逆に悪化した。
コブラを駆除する為コブラに賞金を懸けたら、コブラを自分で育てて殺す賞金稼ぎが出てきて、賞金懸けるのをやめたら育てていたコブラを逃がし、コブラが逆に増えてしまった。
インセンティブを上手く設定するには、1、建前より本音を考える2、相手には高い価値があるものを自分が安く提供する3、相手の反応に応じて対応を変える(フィードバック)4、敵対的枠組みから協調的枠組みへとシフトする5、道徳や正しさでは人は動かない6、システムを悪用したり、思いもよらない方法で出し抜く人は出てくるので、その時は相手を非難するのではなくその創意工夫に拍手を送るのがコツ
6、ゲーム理論「相手の次の行動を予測して、相手を打ち負かそうとする策略」
有罪無罪を決めるのに「無罪なら熱湯に入ってもやけどしない」で判断(有罪の人は罪を罰せられるだけでなくやけども負うのは嫌だから熱湯入る前に罪を告白する。無罪の人は無罪が証明されるから熱湯に入る)。
求人では、すぐ応募できるようにするより、応募を難しくしてそれでも応募してくる少数の応募者を採用した方が、すぐやめない仕事熱心な人を採用しやすい。
求人で、採用研修を終えた後「もしここで入社を辞退するなら2000ドル支払う」と提案すると良い(すぐ辞める人の代わりを探して雇う経費より安く、2000ドルけってまで入社するので仕事も熱心にやる人が多く、やる気のない社員の会社に与える損害・悪影響も排除できるから)
「ビールを冷やして待ってるので、来る時は前もって伝えて下さい」と言って、イギリス兵が不意にやってきて、イスラエルの秘密の武器弾薬製造工場のありかがバレるのを防ぐ
詐欺師は「無茶苦茶ひっかかりやすい人」をカモにする為、わざわざ突飛な文言で金を要求してくる。詐欺師にとって一番困るのは途中まで話に乗るが最後に話に乗らず金を払わない人。途中までだとやり取りで経費時間はかかるのに、最後やめられると利益は得られないから。だから突飛な文言で無茶苦茶引っかかりやすい少数者を対象にする。
最後の、テロリストをわりだすアルゴリズムをわざわざ教え、「テロリストは保険に入らないから銀行の安い保険に入っていればテロリストと思われない」と本や宣伝で公表しておいて、その銀行の安い保険に入った人をテロリストとしてあぶりだすという最後の話はオモロカッタ。
6、聞く耳を持たない人を説得する
何かの問題に入れ込んでいる人を翻意させるのは難しいが、問題に関心がない人に、問題に興味を持たせておくのも難しい
「トイレはきれいに使いましょう」という貼り紙より小便器にハエの絵を描き小便をその的に命中させるようにした方が良い(能書きよりもちょっとした工夫による後押しが効果的)
相手を説得するには、相手主導で、自分の論理の弱点を認め、相手の主張反論をきちんとすくいあげ、相手を非難して敵対関係になるのを防ぎ、興味を持続させるために物語を語る(聖書で十戒は覚えてなくても、アダムとイヴが禁断のリンゴを食べた物語やモーゼが海を割ってイスラエルの民を奴隷から解放した物語は記憶に焼き付いている)
7、やめる
やめたいのにやめれないのは、途中でやめると負けを認めた事になる、サンクコスト(今までかけた金と時間と労力がもったいない)、機会費用(別の事をやったらもっと有意義だったという事を考えていない)が理由。
「死前検証」物事を行う前に、大失敗になった事を想定して失敗の要因を担当者に出させて、プロジェクトの欠陥や疑問点を洗い出す(匿名ならさらに効果が高まる)
上手く失敗する、安い段階でやめるというのが効果的。
失敗は充分に分析すれば成功へとつながる
自分を押しとどめている一般通念をやめる(捨て去る)、自分を引きとめている人為的バリアを捨て去って(やめて)、何事にもとらわれずに考えるのが効果的。
全般的に
前半程後半は教訓の面白さも物語の面白さもなかったが、全編読んでいて楽しかった。教訓では「知ったかぶりしない」、物語では「根本原因を考える」の具体例が面白かった。この本を読んでゼロベース思考はかなり効果的な問題解決策だとボクは思った。

「何事にもとらわれない。我流は無型。」心にそう願う知ったかぶりが激しい長七郎であった。

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